スカイランニングについて

スカイランニングの定義

山岳(超高層ビル)を空に向かって駆け登るスポーツのこと

つまり、FAST&LIGHTなスタイルの快速登山です。ISFの定義では、傾斜30%を超える部分を含み、登攣難易度Ⅱ級 (※三点支持を要する)を超えない範囲とされています。前進する補助としてストック、アイゼンや手を使うこともあります。レースによってはヘルメットや手袋などの装備が必携とされることもあります。

山岳スポーツであるスカイランニングでは、水平距離よりも垂直距離や標高差が重要な要素となります。つまり、スカイランニングにおける「ランニング」の意味は、陸上競技とは異なり、「走る」というよりも「駆け登る(下る)」ということになります。水平方向への走りやすさは求めていないため、競技会においては急峻でテクニカルな斜面や標高2000m以上の高山をコースにする場合が多くなります。

標高2000m未満の低山においても、ランニング形式の快速登山はスカイランニングと表現できます。ワールドシリーズ戦や大陸別選手権などの国際的な競技会も、ISF基準を満たしている場合、イギリスや香港など低標高の地域で開催される場合もあります。また、山岳での駆け登りから派生した都市型のスポーツとして超高層ビルやタワーの駆け登り競技もスカイランニングのひとつとなっています。バーティカルランニングと呼ばれる種目として、ワールドサーキットが世界各国の主要都市で開催されています。

「トレイルランニングとの違い」

日本やアジアでは企業広告やメディアの影響によってトレイルランニングが広く認知されており、スカイランニングをトレイルランニングの一種とみなす傾向があるが、競技的にも別の位置付けと考えられている。本場の欧州ではオリエンテーリングやマウンテンランニングと同様に競技種目としては別のカテゴリーに含まれる。また、2016年に国際山岳連盟(UIAA)とISFの協定が結ばれて以降、スカイランニングは山岳スキーやクライミング等と並ぶ山岳スポーツとして国際的な地位を得はじめている。

スカイランニング競技は「登る(下る)」という垂直方向への移動が基本要素となる。したがって、岩場・氷河・雪上・超高層ビルなどのトレイル以外もレースのコースとして使用される。装備を最小限にした軽快さ(LIGHT&FAST)が基本的なスタイルであり、それを実現するためにチームサポートや運営等の競技規則が細かく定められている。

一方、トレイルランニングは未舗装路を「走る」という水平方向への移動が基本要素となる。したがって、基本的には走行に適したトレイルや砂漠など未舗装路全般がコースとして使用される。また、国際陸上競技連盟の競技規則にもマウンテンランニングと共に定義され、傘下の国際トレイルランニング協会(ITRA)を通じてヨーロッパを中心に広く普及している。これらの競技規則に明記されているように自給自足(self-sufficiency)も認められているため、食料や救護用具等を入れるザックを背負うスタイルが一般的である。

「競技会」

世界選手権

2年に1度開催される世界王者の決定戦(2016年のスペイン大会では日本チームは国別対抗で3位)。

大陸別選手権

世界5大陸ごとに毎年、あるいは2年に1度開催される。ワールドシリーズのポイント戦を兼ねる場合もある。

スカイランナー・ワールド・シリーズ(SWS)

各カテゴリ3~6戦で開催される国際シリーズ戦。

日本選手権

毎年開催される日本チャンピオンの決定戦。翌年に開催される世界選手権や大陸別選手権の日本代表の選考会を兼ねる。

スカイランナー・ジャパン・シリーズ(SJS)

各国の協会が主管して開催されるナショナルシリーズの日本版。2015年より開始。SKY、VERTICALの2シリーズ、及び、ジュニアシリーズが開催されている。

ジャパンカップ

2015年から開始された日本独自の競技会。日本代表の選考会も兼ねる。毎年、山梨県で開催される富士登山競走が位置付けられている。